Overview
FABRIC GROUP社長 柴謙太郎氏。そしてROPPONGI7代表に就任した、ドキュメンタリー番組「Night title(ナイトタイトル)」で一躍話題となった下川政樹氏。今回はそんな二人の特別対談を大公開。お二人の出会いから、仕事への思いなどを語っていただきました。
下川さん「1番はじめの出会いは僕が40歳の時ですね。そば屋さんでオーナーと社長にお時間を作っていただき、大量の日本酒を飲んだのを覚えています。」
柴さん「オーナーから『九州でイケてる人材がいるから会いに行こう』と紹介されたんです。それが最初で。いきなり初手から1日中飲み明かすような飲み会でした。」
下川さん「その後も、僕が東京へ行き柴さんに会いに行ったり、逆に柴さんが九州へいらっしゃった際に食事へ行ったり、何度かお会いしていました。もちろん元々FABRICは知っていたものの、何度か柴さんとお会いしFABRICの立ち上げからの歴史、そして「夜」という仕事に対する互いの想いの話をするうち、僕もどんどんFABRICへ興味が出てきました。」
柴さん「その時には多分僕自身も政樹くんが会社に欲しいなと思っていたはず。4時間以上飲んでいて。男二人居酒屋での最長記録もおそらく政樹くんだね。」
下川さん「40代は、人生でもう一度だけ本気で勝負できる最後の時間だと考えていました。夜の仕事が心から好きだったからこそ、『日本一の夜の街・六本木で挑戦したい』という想いは自然な流れでしたね。そして社長やオーナーとの会話を重ねる中で、どんどんその想いに火がついていき、やるなら今しかないと確信しました。」
FABRICの持つ歴史と、自らが地方で培ってきた経験を掛け合わせれば、下川さんにとってこれまでにない価値が生まれると感じたそう。
柴さん「Night titleもだけど、そもそもこういったメディアで対談する、表に出る、というのが昔はありえないですね。僕らは黒服だから、目立つことはないので。それが今の時代は必須のツールになってきているし、別の言い方をすれば夜の世界、水商売がクリーンになってきたのかなとも感じたりします。」
下川さん「本当にその通りで、こんなにSNS上で他県の黒服の方々の存在を知っているというのは、本当に時代が変わったなと思います。Night titleのような黒服に密着する番組も増えているのも、今の時代ならではですね。」
下川さん「自分の働いている姿をこんなに客観的に見られる機会はなかったので、気付きがたくさんあったというのが自分自身は大きかったです。もちろん反響もあり、たくさんのDMをいただいたり、黒服スタッフの面接が増えたり、思っていたより好評で驚きましたね。」
柴さん「声をかけられる機会がかなり増えて、反響の大きさは感じますね。」
下川さん「六本木にFABRICが本店と7のふたつあるので、本店とは違う7らしさや勢いというのは大事にしたいと思っています。そのためにも僕自身学びが足りない部分があるのでたくさん学んでいきたいです。」
柴さん「結局、上に立つ人の基準でお店の雰囲気は変わっていくと思うので、政樹くんの基準が大事だと思っています。頑張って欲しいですね。」
下川さん「正直、自分は生え抜きでもないし、特別なスキルを持っているわけでもないですが、常に“現場主義”で熱量を持って取り組んできたことには確かな自信があります。今までは技術よりも、気持ちでやってきたので、もちろんそれだけではダメですが、一生懸命やるというスタンスだけはずっとブレないように、自分の色を出していきたいです。」
柴さん「僕自身も心がけていることですが、どこまでも競争意識は持って、この世界の勉強を続けて欲しいなとは思います。どこまでも他の黒服に負けないぞという気持ちを持って、これからも頑張ってください。」
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